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June 30 アヌシーからの風 1 「水の都・アヌシー」 ブリュッセルより長距離バスで13時間ようやくフランスのアヌシーに到着した。
この長距離バス、慣れてはいるものの結構つらい・・・。
アヌシーの宿で待ち構えていてくれたのは、同じくベルギーのアニメプロダクション「子供カメラ」の若手アニメーターの面々。男子2名に女子4名。
「こどもカメラ」はベルギー南部の街リエージュで子供のためのアニメーションを作っているプロダクションで今回泊まらせていただくアパートを毎年借りているらしい。
台所もあり食事も当番製で作る事になった。
「同じ釜の飯を食うと」言う言葉もあるように、僕らはすぐに打ち解けた。
早速マリー・ルイーズがアヌシーの旧市街を案内してくれる事になった。
アヌシーはアルプスの玄関口にあたるリゾート地。
街に隣接する湖が驚異的に澄んでいる。
太陽の光が水の中をどんどん突き抜けて、湖底の白い砂をはっきり映し出していた。
マリー・ルイーズは昨年のブリュッセル・アニメーション・フェスティバルの受賞者でもありヨーロッパの
アニメ事情に通じている。
彼女いわく「アヌシーは作品のレベルもさることながら、来ている人たちが面白いわ。」
と湖のみなもの様にキラキラと瞳を輝かせた。
桟橋からそっと手を伸ばし水をすくうとアルプスからの雪解け水である事がすぐに分った。
マリー・ルイーズは水着を持ってきたのに・・・と少し残念そうに言った。
そしてサングラスをかけると空を見上げた。
僕達は木陰に沿ってやわらかい芝生の上を素足で歩きながらメインとなる会場へと向かった。
これから始まる出会いと作品に胸を弾ませながら。
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